関節リウマチ診断のため自己抗体測定、治療薬判定のため経過フォローによる関節破壊進行を抑えることを目指します。またリウマチ類縁疾患といわれる関節炎を併発する疾患や代謝疾患の診断・治療にも対応致します。
リウマチ類縁疾患(膠原病、強皮症、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、線維筋痛症など)や代謝疾患(痛風性関節炎、ピロリン酸カルシウム沈着性関節炎など)
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関節リウマチ診断のため自己抗体測定、治療薬判定のため経過フォローによる関節破壊進行を抑えることを目指します。またリウマチ類縁疾患といわれる関節炎を併発する疾患や代謝疾患の診断・治療にも対応致します。
リウマチ類縁疾患(膠原病、強皮症、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、線維筋痛症など)や代謝疾患(痛風性関節炎、ピロリン酸カルシウム沈着性関節炎など)
関節リウマチとは、身体のあちこちの関節が痛んだり、腫れたりする病気です。進行すると、関節が変形してしまいます。原因は不明ですが、免疫(細菌などから身体をまもるシステム)の異常、遺伝子の異常、ウイルスや細菌感染などが組み合わさって起こるのではないかと考えられています。
関節リウマチの治療については、近年、疼痛の軽減から骨関節破壊の防止へと劇的な変化をみせ、治らない病気から治る病気へと変わってきています。早期に診断し、治療をしていけば骨関節破壊の防止につながります。
関節リウマチの症状として、手首、手指、肩、肘、股関節、膝、足首、足の痛みや腫れ、朝起きた時に関節が動かしにくい、ぎこちない、手が握りにくい、微熱や関節の痛みが数週間続くなどがあげられます。
しかし、関節リウマチの発症初期は、これらの症状が軽く、診断することが難しい場合があります。
関節の痛みや腫れにおいては、年齢とともに起こる変形性関節症や変形性脊椎症にも見られ、そこに関節リウマチが隠れている場合もあります。
関節リウマチは、早期診断・早期治療が重要です。
早期に発見できれば、内服薬または点滴や注射を使用する治療を受けることで、関節症状はほぼ抑えられ、関節の変形を防ぐことが可能な時代になってきています。
少しでも気になる症状がございましたら、なるべく早くご相談下さい。
炎症の程度といった免疫の状態をみながら、関節リウマチの可能性を調べるとともに、ほかの病気との鑑別を行います。リウマチ因子だけでは判別できないことが多いため、抗CCP抗体などを測定し判別を行います。
CRPは、体内で炎症反応や組織の破壊が起こっている時に血中に現れるタンパク質です。感染症など炎症を伴うさまざまな病気で値が高くなります。全身の炎症反応を示しますので、関節リウマチ以外でも陽性となることがあります。
リウマトイド因子とは、自己抗体といわれるもののひとつで、関節リウマチや他の膠原病などの自己免疫疾患の方にもみられます。関節リウマチの患者さんの約80%の方が陽性ですが、残りの20%の方では陰性となるため、たとえリウマトイド因子が陰性でも関節リウマチではないとは言い切れません。また早期の方では陽性率は著しく低下します。
抗CCP抗体は、リウマトイド因子と違って、特異性が高く、陽性の方は90%以上の確率で関節リウマチと判定できます。発症前から陽性になることもあり、早期の関節リウマチの診断にも役立ちます。
関節の破壊などを確認できます。診断、病気の進行をチェックするうえで大切な検査です。
X線検査は、関節や骨の状態をみる検査です。定期的に検査を行います。
骨だけでなく、軟骨、腱、筋肉、滑膜、血管などもわかりますので、滑膜炎、骨髄浮腫、骨のびらんなど、関節リウマチに特徴的な所見を早期から発見できる、検査方法です。
関節における滑膜炎の評価を行えます。
関節リウマチの診断がついたら、経口抗リウマチ薬による治療を開始します。使用可能であれば第1選択薬はメトトレキサートですが、その他の飲み薬としてサラゾスルファピリジン、ブシラミン、ミゾリビン、タクロリムスなどがあります。
治療効果判定でメトトレキサート効果が不十分な場合には生物学的製剤の導入が望ましいと考えられています。
これら経口抗リウマチ薬・生物学的製剤による治療効果は数ヶ月かかりますので、疼痛の程度に合わせて非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)などの併用も行います。